抑えきれぬ欲望の始まり

田中社長は、62歳の小太りな男だった。頭はすでに薄くなり、白い髪がわずかに残る頭皮が、蛍光灯の下で鈍く光った。だらしない腹はスーツのベルトに食い込み、歩くたびに揺れた。彼が経営する零細企業は、細々と印刷業を営む小さな会社で、従業員は数えるほどしかいなかった。その中で、今年の春、高校を卒業したばかりの新入社員、彩花(あやか)が眩しい存在だった。18歳の彼女は、透き通る白い肌、くりっとした瞳、ふっくらとした唇が愛らしい。まるで孫のような年齢差なのに、田中は彼女の可憐さに心を奪われていた。彼女が事務机で書類を整理する姿、笑顔で電話に応じる仕草、すべてが彼の心をざわつかせた。彼女の存在は、田中の枯れかけた情熱に火を点けた。
彩花の笑顔を見るたびに、田中の胸は熱くなり、下腹部に疼きが走った。「こんな可愛い子、俺の会社にいていいのか?」彼は自問しながら、彼女の細い指や首筋に視線を這わせた。彼女が近くを通るたびに漂う、甘い香水の匂いに、彼の理性は揺らいだ。彼女は無垢で、純粋で、しかしどこか無防備だった。それが田中の欲望をさらに煽った。
昼休みの誘惑
「彩花ちゃん、昼飯でもどうだ?」ある日の昼休み、田中はさりげなく彼女を誘った。内心では、彼女の柔らかな声を聞きたい、近くでその香りを嗅ぎたいという衝動に駆られていた。彩花は少し驚いた顔をしたが、「え、社長とですか? うーん、いいですけど…」と笑顔で答えた。その笑顔が、田中の胸を締め付けた。彼女の無垢な瞳に、彼の欲望はさらに膨らんだ。彼女の声には、警戒心よりも好奇心が勝っているように感じられ、それが彼を大胆にした。
二人は田中の古びたセダンに乗り込んだ。彩花のスカートが少しめくれて、細い太ももが覗くたびに、田中の視線はそこに吸い寄せられた。彼女の甘い香水の匂いが車内に漂い、彼の理性を揺さぶった。「彩花ちゃん、いつもこんな可愛い香りしてんな」と、わざと軽い口調で言ってみたが、声は少し震えていた。彩花は「え、そうですか? 恥ずかしいな」と笑った。その笑顔が、田中の我慢を限界まで押し上げた。彼の頭の中では、彼女の肌に触れたい、彼女の体を抱きたいという思いが暴れ回っていた。
ラブホテルへの道
田中はハンドルを握る手に力を込め、予定していた定食屋ではなく、郊外のラブホテルへと車を走らせた。心臓がバクバクと鳴り、頭の中では「こんなことしちゃダメだ」と理性が叫んでいたが、欲望がそれを押し潰した。「社長、どこ行くんですか?」彩花の声には戸惑いが混じっていたが、田中は「ちょっと寄るところがあるんだよ」と誤魔化した。彼女の声にわずかな不安が滲むのを感じながらも、彼はアクセルを踏み続けた。彼女の隣にいるだけで、彼女の体温を感じるだけで、彼の全身は熱に浮かされていた。
ホテルの駐車場に車を停めると、田中は彩花の手を握った。彼女の手は小さく、柔らかく、わずかに震えていた。「社長…これ、変ですよ…」と彼女が囁いたが、田中の耳には届かなかった。彼の頭は、彼女の唇、彼女の肌、彼女のすべてでいっぱいだった。「ちょっとだけ、な? 彩花ちゃん、俺、君が可愛くて仕方ないんだ」彼の声は掠れ、欲望に濡れていた。彩花は抵抗する力を失い、されるがままに部屋へと連れ込まれた。彼女の心は、恐怖と好奇心、そして何か得体の知れない感情で揺れていた。なぜか、彼女は完全に拒絶できなかった。
初めての禁断
部屋の薄暗い照明の下、田中は彩花をベッドに押し倒した。彼女の制服のブラウスを乱暴に脱がせると、華奢な体が露わになった。白い肌に、ピンクのブラが映える。田中の手は震えながらその布を剥ぎ取り、彼女の胸に触れた。柔らかく、温かい感触に、彼の息は荒くなった。「彩花ちゃん、こんな綺麗な体…見たことねえよ」彼の声は低く、獣のようだった。彩花は顔を背け、唇を噛んだが、抵抗は弱かった。彼女の心は、恐怖と、なぜか体が反応してしまう自分への戸惑いで混乱していた。
田中は彩花のスカートをたくし上げ、彼女の下着に手を伸ばした。彼女の吐息が漏れるたびに、彼の興奮は高まった。「彩花ちゃん、俺のこと…気持ちよくしてくれよ」彼はズボンを下ろし、彼女の顔を自分の股間に近づけた。彩花は戸惑いながらも、彼の求めに応じた。彼女の唇が触れた瞬間、田中は全身を電流が走るような快感に震えた。彼女のぎこちない動きが、逆に彼の欲望を煽った。彼女の口の中で、田中はすぐに果てた。その瞬間、彼の頭は真っ白になり、彩花の存在だけが世界のすべてだった。
その後、田中は彩花の体を貪った。彼女の肌は汗と熱でしっとりと濡れ、田中の指が触れるたびに小さく震えた。彼は彼女の奥深くに自分を埋め、獣のような唸り声を上げながら腰を動かした。彩花は目を閉じ、時折漏れる喘ぎ声が部屋に響いた。彼女の心は複雑だった。嫌悪感と、なぜか感じてしまう自分の体への戸惑い。田中の執拗な愛撫に、彼女の体は無意識に応えてしまっていた。彼女自身、なぜ拒めないのか、なぜ感じてしまうのか、その理由を理解できなかった。
繰り返される秘密
事が終わると、二人は黙って会社に戻った。彩花は無言で事務机に戻り、田中は自分のオフィスで放心した。だが、その日から二人の関係は変わった。田中はことあるごとに彩花をラブホテルに誘い、彼女は抵抗する力を失い、流されるように従った。昼休みの短い時間、時には終業後に、ホテルの部屋で二人は体を重ねた。田中の欲望は尽きることなく、彩花の若々しい体に溺れた。彼女の肌の柔らかさ、彼女の吐息、彼女のすべてが彼を狂わせた。彩花の心は、諦めと快感の狭間で揺れ動いていた。彼女は社長を嫌いではなかったが、愛しているわけでもなかった。ただ、流されるままに時間が過ぎていった。
彼氏の出現と嫉妬の炎
数ヶ月が過ぎたある日、彩花が突然言った。「社長、私、彼氏ができたんです」その言葉は、田中の心にナイフのように突き刺さった。彼氏。自分より若い、きっと爽やかな男だろう。田中の胸は嫉妬と焦燥で焼けた。彼女の笑顔が、別の男に向けられると思うと、いてもたってもいられなかった。「そうか…よかったな」と口では言ったが、内心では彼女を失う恐怖が渦巻いていた。「彩花ちゃん、最後に…一回だけ、いいだろ?」彼の声は懇願に近かった。彩花は一瞬躊躇したが、「…最後なら」と小さく頷いた。彼女の心には、田中への同情と、自分でも気づかない微かな執着があった。
最後の激情
その夜、田中はいつものラブホテルではなく、街外れの高級ホテルを選んだ。豪華な部屋、大きなベッド、鏡張りの壁。すべてが彼の最後の情熱を燃やすための舞台だった。彩花の制服を脱がせながら、田中は彼女の体をじっくりと眺めた。「彩花ちゃん、君は本当に美しい…こんな体、もう二度と触れねえんだな」彼の声は切なさに震えていた。彩花は黙って彼を見つめ、その瞳には複雑な感情が宿っていた。嫌いではない、でも愛でもない。そんな曖昧な感情が、彼女をその場に留めていた。
田中は彩花の体をこれまで以上に丁寧に愛撫した。彼女の首筋に唇を這わせ、胸を優しく揉み、太ももの内側を指でなぞった。彩花の吐息が次第に熱を帯び、彼女の体は彼の手に反応した。「社長…こんなの、ダメなのに…」彼女の声は弱々しく、しかしどこか甘かった。田中は彼女の言葉を無視し、さらに深く彼女を求め続けた。彼女の唇を奪い、舌を絡め、彼女の体を自分のものだと確かめるように抱きしめた。彼女の肌は熱く、汗でしっとりと濡れていた。
ベッドの上で、田中はこれまでにない激しさで彩花を愛した。彼女の体を自分の欲望で満たし、彼女の喘ぎ声を聞きながら、自分がまだ生きていることを実感した。彩花もまた、いつしか抵抗を忘れ、彼の動きに身を委ねていた。彼女の体は熱く、汗と快感に濡れていた。鏡に映る二人の姿は、まるで禁断の絵画のようだった。田中は彼女の奥深くで果て、彼女の名を叫びながらすべてを解放した。その瞬間、彼の心は燃え上がり、そして燃え尽きた。彩花もまた、複雑な感情の中で、体の奥から湧き上がる快感に身を震わせていた。
燃え尽きた後
翌日、会社で彩花はいつも通りの笑顔で仕事をした。田中は彼女を見ながら、胸にぽっかりと空いた穴を感じた。あの夜の熱は、もう二度と戻らない。彼は自分の欲望と、彼女への執着と、そしてそれを失った喪失感に苛まれた。彩花は彼氏との新しい生活を始め、田中はただ、彼女の笑顔を遠くから見つめるだけの日々が続いた。だが、彼の心には、あの夜の炎が、永遠に消えることなくくすぶり続けていた。彼女の笑顔を見るたびに、田中の胸は疼き、しかし同時に虚しさが広がった。あの禁断の炎は、彼の心を焼き尽くし、灰だけを残した。
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