第1章 出所の夜

鉄の扉が重々しく閉まる音を背に、悠斗は刑務所の門を出た。詐欺罪で3年間服役していた彼は、ようやく自由の身となった。夕暮れの空は赤く染まり、まるで彼の内にくすぶる欲望を映し出すかのようだった。33歳の悠斗は、服役中もその鋭い眼差しと引き締まった体を保ち続けていた。だが、心の中では獣のような衝動が渦巻いていた。3年間、女の肌に触れていない。抑え込んできた欲望が、今、解き放たれようとしていた。
悠斗は兄・直樹とその妻・美咲の家に身を寄せることになっていた。直樹は5歳年上の38歳。真面目で穏やかな性格の兄は、悠斗の過去を水(見ず)に流し、温かく迎え入れてくれるはずだった。しかし、悠斗の心はすでに別の方向を向いていた。美咲――兄の妻。彼女の名前を思い浮かべるだけで、悠斗の胸の奥に熱い疼きが走った。美咲は32歳。柔らかな笑顔と、服の上からでも分かる豊満な曲線を持つ女性。悠斗はかつて、彼女の無垢な微笑みと、時折見せる無防備な仕草に心を奪われていた。そして今、3年間の禁欲生活を経て、彼女は「獲物」として悠斗の前に立ちはだかっていた。
第2章 再会の火花
直樹の家に到着した悠斗は、玄関で出迎えた美咲の姿に息をのんだ。白いブラウスにタイトなスカート。彼女の髪は肩まで伸び、柔らかく揺れていた。美咲の笑顔は温かく、しかしその瞳にはどこか遠慮がちな影があった。「おかえり、悠斗さん。久しぶりね」と彼女は言った。その声は柔らかく、まるで耳の奥に甘く響く蜜のようだった。
悠斗の目は、彼女の胸元にちらりと滑った。ブラウス越しに浮かぶ豊かな膨らみ。スカートの裾から覗く白い太もも。彼女が動くたびに、布地が体のラインをなぞり、悠斗の欲望を刺激した。「ああ、久しぶりだな、美咲さん。綺麗になった」と彼は低く呟いた。言葉には、獣が獲物を値踏みするような響きがあった。美咲は一瞬頬を赤らめ、目をそらした。その仕草が、悠斗の心に火をつけた。彼女は無意識に誘っているのか? それとも、ただの気遣いか? どちらでもいい。悠斗の頭の中では、すでに彼女を押し倒し、その柔らかな肌を貪る想像が広がっていた。
夕食の席で、直樹は仕事の話や近況を語ったが、悠斗の耳にはほとんど入らなかった。彼の視線は美咲に釘付けだった。彼女が皿を運ぶたびに揺れる胸、キッチンで腰を振るように動く姿。悠斗の股間はすでに熱く、ズボンの中で疼いていた。「悠斗、しばらくここでゆっくりしていけよ」と直樹が言ったが、悠斗の頭は別の計画でいっぱいだった。美咲を自分のものにする。それが、彼の新たな目的だった。
第3章 夜の誘惑
夜が更け、悠斗は客間に通された。だが、眠気など訪れなかった。頭の中は美咲の姿で埋め尽くされていた。彼女の甘い香り、柔らかな声、体の曲線。悠斗はベッドの上で身を起こし、欲望を抑えきれずに部屋を出た。家の中は静まり返り、薄暗い廊下を進む彼の足音だけが響いた。美咲と直樹の寝室は2階。悠斗は階段を上り、ドアの前に立った。心臓が激しく鼓動し、喉がカラカラに乾いていた。
ドアの隙間から漏れる光。悠斗はそっと覗き込んだ。そこには、薄いネグリジェ姿でベッドに腰掛ける美咲の姿があった。直樹はすでに眠っているらしく、軽い寝息が聞こえた。美咲は鏡に向かい、髪をとかしていた。ネグリジェの裾がめくれ、太ももの内側が露わになっている。悠斗の目は、その白い肌に吸い寄せられた。彼女の無防備な姿は、まるで彼を誘う罠のようだった。
悠斗はドアを静かに開け、部屋に滑り込んだ。美咲が驚いたように振り返る。「悠斗さん!? 何!?」彼女の声は震え、しかしどこか甘い響きがあった。悠斗は一歩近づき、低い声で囁いた。「静かに、美咲さん。起こしたくないだろ?」彼の目は獣のように光り、彼女の全身を舐めるように見つめた。美咲は後ずさり、ベッドの端に腰をぶつけた。「やめて…直樹が…」彼女の声は弱々しく、しかしその瞳には恐怖と、ほのかな好奇心が混じっていた。
悠斗は彼女の腕をつかみ、力強く引き寄せた。「3年間、女に触れなかったんだ。美咲さんのせいで、俺はもう我慢できない」彼の手は、彼女のネグリジェを滑り落ちさせ、肩の白い肌を露わにした。美咲は抵抗しようとしたが、悠斗の力強い腕に押さえ込まれ、身動きが取れなかった。彼女の胸は激しく上下し、薄い布越しに硬くなった乳首が浮かんでいた。悠斗はそれを指でつまみ、ゆっくりと弄んだ。「あっ…やめて…」美咲の声は、拒絶と快感の狭間で揺れていた。
第4章 禁断の果実
悠斗の手は、彼女のネグリジェを完全に剥ぎ取り、豊満な胸を露わにした。美咲の肌は月光に照らされ、まるで真珠のように輝いていた。悠斗は彼女の乳房を両手で揉みしだき、硬く尖った乳首を口に含んだ。舌先で転がすたびに、美咲の体は小さく震え、抑えた喘ぎ声が漏れた。「だめ…こんなの…」彼女の言葉は途切れがちで、抵抗する力はすでに失われていた。
悠斗は彼女をベッドに押し倒し、スカートをたくし上げた。美咲の下着はすでに湿り気を帯び、彼女の秘部が熱を放っているのが分かった。「美咲さん、こんなに濡れてるじゃないか。俺のこと、欲しかったんだろ?」悠斗の声は嘲るようだったが、その言葉は美咲の心に刺さった。彼女は目を閉じ、羞恥と快感の波に飲み込まれていた。悠斗の指が下着をずらし、熱く濡れた花弁に触れた。ゆっくりと、しかし執拗に愛撫を繰り返す。美咲の腰が無意識に動き、甘い声が部屋に響いた。
悠斗は自分のズボンを脱ぎ、硬くそそり立った欲望を露わにした。美咲の目がそれを見つめ、恐怖と興奮が入り混じった表情を浮かべた。「見ろよ、美咲さん。俺のこれ、全部お前のせいだ」彼は彼女の脚を広げ、ゆっくりと自分の熱を彼女の中に沈めた。美咲の体が一瞬硬直し、すぐに快感に震えた。「あぁ…だめ…こんなの…」彼女の声は、拒絶と歓喜の境界を彷徨っていた。
悠斗はゆっくりと腰を動かし始めた。彼女の内壁が彼を締め付け、熱い快感が全身を駆け巡った。美咲の喘ぎ声は次第に大きくなり、悠斗の手で口を塞がれた。「静かにしろよ、直樹が起きるぞ」彼の言葉に、美咲の目は恐怖と快感で潤んだ。悠斗は動きを速め、彼女の体を激しく揺さぶった。ベッドがきしみ、二人の熱が部屋を満たした。
第5章 背徳の連鎖
その夜以降、悠斗と美咲の関係は密かに続いた。直樹が仕事で家を空ける昼間、キッチンやリビング、時には浴室で、悠斗は美咲を求め、彼女もまたその欲望に応えた。キッチンでは、彼女をカウンターに押し付け、後ろから激しく突き上げた。美咲の声はシンクに響き、彼女の手はカウンターを強く握りしめた。浴室では、シャワーの水音にまぎれて二人の喘ぎ声が混じり合った。悠斗は彼女の濡れた体を隅々まで味わい、泡にまみれた肌を貪った。
美咲の心は、罪悪感と快楽の間で揺れていた。直樹に対する裏切り、しかし悠斗の強引な愛撫に抗えない自分。彼女は毎夜、悠斗の腕の中で身を委ねながら、どこかでこの関係を終わらせたいと願っていた。だが、悠斗の目は彼女を逃がさなかった。彼は美咲の心の隙間に入り込み、彼女の体だけでなく心までも支配しようとしていた。
ある夜、悠斗は美咲をリビングのソファに押し倒し、彼女の両手を縛った。「今日はもっと楽しもうぜ」と彼は囁き、彼女の体にローションを垂らした。冷たい感触に美咲の体が震え、悠斗の指がその滑りをなぞるたびに、彼女の声が高まった。彼は彼女の全身を愛撫し、敏感な部分を執拗に攻めた。美咲の体は快感に支配され、彼女の理性は溶け去っていた。
第6章 終わりなき欲望
数週間後、悠斗は新たな仕事を見つけ、兄の家を出る準備を始めた。美咲との関係は、まるで嵐のように過ぎ去った。彼女は直樹に何も告げず、ただ静かに日常に戻った。だが、悠斗の触れた跡は、彼女の体と心に深く刻まれていた。悠斗は最後の夜、彼女を強く抱きしめ、耳元で囁いた。「俺のことは忘れられないだろ? また会おうぜ、美咲」
美咲は答えなかった。ただ、彼女の瞳には、複雑な感情が揺れていた。悠斗が去った後、彼女は鏡に映る自分を見つめた。そこには、かつての無垢な自分はいなかった。代わりに、欲望に目覚めた女の姿があった。彼女は静かに微笑み、夫の待つ寝室へと向かった。だが、その心の奥底では、悠斗の熱い眼差しがまだ燃え続けていた。
(完)
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